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■特定の階層(10階)を突破すると自動的に入る ■プリ男(さすらいの旅人) イノセントタウンで10回見つけると『プラウダの首飾り』をくれる ■アクターレ イノセントタウンで数回見つけると『スピードギブス改』をくれる ■衛生兵 魔界病院と同じで回復できる ■議会書記官 アイテム界議会で特有の議題を裁決できる ■時空の渡り人 先に進むか,アイテム界から脱出するか選択できる ■その他(会話のみ) イノセント,カーチス,ニジレンジャーなどが出現 ディスガイア2 Topページへ
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■ こんなに掃除したのはいつ以来だ。 私は手の甲で額を拭いながら部屋を見渡した。 あまり高価ではない六畳半。でも、女一人暮らしには十分すぎる。 まず狭い玄関。そこから狭い廊下。廊下の道なりにキッチンがあったり、廊下の途中の部屋にお風呂場があったりする。 少しだけ家賃は上がったけどお風呂とトイレはセパレートだ。ユニットはちょっと大変そうに思えたから。 狭い廊下を抜けると、六畳半の正方形に近い一部屋だ。 真ん中にテーブル(こたつの布団を抜いたような正方形のテーブルだ)を置いている。 今はそこにノートパソコンが置いてあったり、講義で使う参考書や教材、筆記用具が積んである。 大抵の作業はそのテーブルで行うことにしていた……ってやべー課題やってないぞ。 基本的な間取りは実家と同じだった。寝床はロフトで、梯子をのぼった上のスペースだった。 まだ慣れないので寝にくいが、そのうち慣れていくだろう。 「さて、掃除は終わった……」 酷く散らかっていたので午前中の二時間あまりをずっと掃除に使っていた。 今は午後二時。そろそろ澪がやってくる頃だ。 場所は教えたけど、迷わずに来れているだろうか。場合によっては電話して……。 ピンポーン――。 する必要はなかったみたいだ。 「はーい、入っていいぞ!」 ガチャッと音がして、澪が顔を覗かせた。 「お、お邪魔します……」 「はいはいどーぞー」 ペコリとお辞儀して靴を脱いで入る。そしてすぐにキッチンを見た。 私が午前中に食べた食パンとウインナーを乗せていた皿を出したままだった。 フォークもシンクの上に置きっ放し。私はあっ、と思った。 でも澪はその皿を見ながら口を開く。 「……律は、料理できるの?」 「うーん、まあそこまですごくはないけどまあ、できるよ」 実家でも度々作っていた。両親が共働きで帰りも遅く、家事は全体的に私がやっていた。 おかげで裁縫も料理もそれなりに身についてしまったのである。 これは喜ばしいことなのかどうか微妙だけど、でも一人暮らしになった今めちゃくちゃ役に立っているのでよしとしよう。 「すごい。尊敬する」 「澪も料理できそうだけど?」 「……下手なんだ」 人は見掛けによらないもんだ。 澪は外見は優等生、家庭的で、頭もよくって、何でも完璧にこなしちゃうような印象がある。実際そのうちのいくつかは正解だろう。 読書も好きだし、頭もいい。でも、料理ができないだって? 謙遜だったり遠慮だったりするかもしれない。 「美味しくないんだ、私の料理」 「へえ、でも食べてみたなあ澪の料理」 「い、いや。とても誰かに食べさせられる味じゃないよ?」 そこまで? いやさすがにそれは謙遜なんじゃあ……。 澪はなんだかもじもじしてたり、落ち着かない様子である。 いつまでもキッチンの前に立たせっぱなしなのは確かに招いた側としては良くない状態だろう。 ――いや、実際は澪が発案したのだから私が招いたわけじゃないのかな? でも私の家なのだから澪はお客さんなわけだ。ゆっくりしていってもらいたい。 「立ってるのもなんだし、奥に入ってよ」 「う、うん」 私が部屋まで入ると、澪も後ろから付いてきた。 なんというか、ドキドキする。 あと、澪から質問してくれるようになったのも嬉しかった。 前までは――前と言っても、たった四日ほどなんだけど。 でも、当初は私が話しかけてばかりだった。澪もすぐに会話を切らしてしまうし。 いや、それも澪なら仕方ないし、性格の違いからしても当然だと思うんだけど……。 だから、澪が自分から発話してくれるのは私にとっても嬉しかった。 澪は中央のテーブルの上のパソコンを見て言った。 「……あ、パソコン……」 「パソコンがどうしたの?」 澪は一瞬だけ暗い顔をした。パソコンに苦い思い出でもあるのだろうか。 でもパソコンに苦い思い出ってそうあるもんじゃないだろう。 私のように機械が苦手というならそれもあるかもしれないけど。 「……わ、私もパソコン持ってる」 やっと搾り出したセリフがそれだった。澪はそれっきり顔を赤くしたまま、俯いてしまう。 私はよくわからなかったけど、言葉を繋いだ。 「やっぱり入学祝いとかで買ってもらった?」 「う、うん」 共通点は、また増えた。 昨日貸してもらった本も、なんでも。 澪と一緒のものが増えて行ってるのが嬉しい。 私はしゃがんで、閉じてあったノートパソコンを開いた。大したことはやっていない。 インターネットも調べ物をする程度で終わっているし、大抵は調べ物、課題、DVDを見る、のどれかでしかパソコンを使っていなかった。 私は画面のアイコンにひっそりとある、『課題レポート』を見た。 「そういえば、澪は課題進んでる?」 「う、うん……わ、私もパソコンでやってるけど、まあまあかな」 あれ、この話題前も出したような。 でも、あの時は……澪はなんとかって一言答えて終わっちゃった覚えがある。 私はなんとかその場を繋いだけど、澪が泣きそうにしていたんだっけ。 なんでそんな様子だったのかは今でもわからない。 だけど、前よりも答えが返ってくるし、会話が切れなかった。 今も、澪はちょっとだけ泣きそうだ。 なんでだろう。 でも、笑ってる。 どういうことだろう。 「澪もパソコンで書いてるんだ? 私機械苦手で全然文字が打てなくてさ」 それは機械が苦手なんじゃなくて、ただ単に慣れていないだけだ。 そう自分に突っ込まずにはいられなかった。 機械に得意だったとしても、慣れてなかったり初心者ならば、キーボードを打つのは遅いに決まってる。 「……私もまだ人差し指でしか打てないよ」 「だよなー」 じゃあ、なんで前にこの話題が出た時、そう言ってくれなかったんだろう。 ただ単に、澪が私と話したいと思っていなかった時期なのか。 今だってそうとは言い切れないけど、澪は前よりは私に心を開いてくれていると思う。 会話だって続くようになったし、笑ってくれるようにもなったし。 だからあの時は、まだ澪は私と会話を続ける気はなかったということなのかもしれない。 話すことが嫌いで、極力話したくないとも言っていた。 だからあの時澪は――いや、昨日以前の澪は、私とは話したくなくて、できるだけ早く会話が終わるように話していたかもしれないのだ。 だから、本当はパソコンも持っててそれで課題を行っていて、しかもあんまり得意じゃないことを私に言わなかったんじゃないのか? いや、絶対そうだ。 だから、なんなんだろう。 結果、今、澪は私と話してくれてる。 だからななんだろうって、上手くまとめられないけど。 でも確実に……いや、ちょっとずつでも私と澪の距離は近くなってるのかな。 「どこまで進んだの?」 澪が私の画面を覗いてきた。 私は課題のレポートのファイルを開く。自分の情けなさを痛感しながら目を逸らした。 澪はそれを見て、苦笑いした。 「……まだ全然最初だね」 「こ、これでも私としては頑張ったんだぜ? 慣れない人差し指と、苦手な機械相手に!」 ちなみに課題は、自分の意見や考えを三段論法なりなんなり……とにかくある要項の文章を読んで、自分の意見をまとめたりする課題だ。 だから小論文のように話の論述、意見の提示、根拠、説得力。 そういうものを考えながら文章を書いていく……と要項には書いてあるんだ。 しかし私はそういうのがどうにも苦手だった。 パソコンが苦手なのも相まって、全然課題は進まない。 「そういう澪は終わったのか?」 「まだだけど、明日には終わるよ」 そう言って、提げていた鞄から手帳を取り出した。 ――! 澪はそれを私に差し出す。 恥ずかしそうに目を逸らして、か細い声で続けた。 「こ、これに予定が書いてあって……」 私は、驚きですぐに受け取れなかった。 でもやっと過去の記憶から戻ってきて、それをゆっくり手に取った。 澪はまるで、漫画で見たことのある……料理を誰かに作ってあげて、その感想をドキドキしながら待っているような――そんな表情になった。 細い眼差しは、見ていいよと言っているのか。 でも、どこか安心したような風にも見える。 「あ、こ、これ……あのときの奴か」 私は先日の出来事を思い出していた。 『その手帳、何が書いてあるの?』 『これ、ですか……?』 『うん。さっきから開いてるけど』 『……よ、予定が書いてあるだけです』 そう言って、手帳を閉じた『澪ちゃん』。 でも今は――『澪』は、閉じずに自分から渡してくれた。 それだけで私は、あの時よりも澪と近づけているって嬉しくなった。 鼻の奥がツンとするような、それでいてふわっとお腹から体中に暖かいものが広がっていくような。 中途半端な気恥ずかしさと、嬉しい爽やかさが同時にこみ上げてくるのだった。 手帳は、とても綺麗だった。 よくある普通の手帳で、カレンダー風のページが最初にある。 澪は一日ごとにきちんとした予定を立てていた。 例えば昨日は……『課題を三枚目程度まで進める』『デパートまで買い出しに行く』とある。 課題は、レポートに五枚ほどでまとめろとあるから、水曜日まであと四日の時点で三枚目というのはいい計画だ。 デパートへ行く、というのも書いてあるだけでなんかわかりやすいぞ。 「……あっ」 私は、今日の日の予定を見た。 最初は『四枚目まで書く』とある。レポートのことだ。 その下。 ――『律の家に行く』……。 「み、澪……そ、そのこれ」 約束したのは、昨日なのに。 なんでこれも書いたんだ。 私が手帳を返すと、澪はそのページを見て目を見開いた。 そしてみるみる――いやさっきからずっと顔は赤かったけれど、それでもそれ以上に真っ赤な顔になった。 頭から煙が出ているんじゃないかという形容が似合うほど、慌てふためいた澪。 私は私で、ドキドキしていた。 「あ、そ、それは……えっと、その」 「う、うん。あ、いいよ別に」 嬉しいなんてもんじゃないぞ。 感激なんて、おかしいかもしれないけど。 でも、予定に書いてもらえるぐらい、澪も……。 澪と見つめあった。 心臓が高鳴る。 澪の、唇が。 上目遣いが。 なんだ、この雰囲気。 「あ、えっと……飲み物、入れるわ」 なぜ逃げた私。 逃げたって、何から? わかんない。 「う、うん……」 澪はなんともいえない表情で下を向いた。 私は今、何を考えた。 何を考えた何を考えた。 立ち上がって、キッチンのほうへ行く。 ――澪の、唇。 おい、やめろ。 ちらっと振り返っても、澪は正座で座ったままでいる。 私は息を吐いて、冷蔵庫を開けた。昨日買ってきた食材がそれぞれ詰め込まれている。 麦茶を取り出して、二つのコップに注いだ。瑞々しい音が底から湧き上がる。 ほどほどの量で入れるのをやめて、それを掴んで澪まで持っていく。 「はい。麦茶飲める?」 「あ、ありがと……」 細い指で受け取る澪。 私はもう一度パソコンの前に座った。 さっきよりも、気まずかった。 「……」 私は。 さっき澪と――。 何をしようとしたんだ。 「澪はさ……」 「うん」 「……やっぱり、なんでもない」 澪は今まで、一人だったんだよな。 だったら、こんな質問は野暮だ。 私ですら苦しめるのに。 「それより、課題。ちょっと教えてよ」 「うん。でも、そのまま真似するのは駄目だよ」 「わかってるよ。コツとかこういう考え方をすれば、とかでもいいんだよ」 課題を教えてもらうなんて馬鹿だ私。 澪は呆れたような表情をしながらもパソコンの画面を覗き込む。 私は教えてもらいながら、コツコツとゆっくり文字を打つ。 澪は画面を指差しながら、微笑んで言葉を繋いでくれる。 なんか、ドキドキする。 そして、なんだか嬉しかった。 だって誰かに何かを教えてもらうことなんて、なくて。 そういう友達もいなくて。 友達はたくさんいたけど。本当に交流は広くて、コネもあったり、いろんなクラスに友達はいたけれど。 頼れる友達は、いなかった。 それは友達のせいじゃないよ。 私が、そういう風な……勉強も宿題も呆れながら教えてくれるような。 深い意味で一緒にいて、手伝ってくれたり、頼れたり……。 そういう友達を作れなくて。 ただ広く浅い関係ばっかりだったから。 だから、澪は特別なんだよ。 私は画面を指差して喋る澪を、見つめた。 ● 4月27日 晴れ これを書いているのは、4月28日だ。 律の家で一晩泊まってしまったので、一日遅れで書くことにする。 ただ書きたいことが多いから、数ページ使おうかな。 それぐらい27日は色んなことがあったんだ。 律の課題を手伝った。律は全然終わっていなかった。 パソコンでやってるよとか、手帳に予定が書いてあるよって事。 前は私がその話題を終わらせちゃったけど、今日は言えた。 すっごく恥ずかしかったけど、言えてよかった。 それよりも手帳のことだ。 律の家に行くって予定を書いたのを見られてしまった。 その後なんか変な空気になって……ずっとドキドキしていた。 律は、頭がいい。私なんかよりずっと。 私が言ったことをすぐに飲み込んで、文章にできていたんだ。 時々目が合うのは、恥ずかしかった。 出会った時より、ずっと話せているのが自分でもわかる。 その後―― 8
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基準タイム 良2 11.5 稍重2 12.0 重2 12.5 不良2 13.5 RR2 08.8 シーズン 出走頭数 枠番 馬番 勝ち馬名 性別 勝利騎手 斤量 オッズ 人気 馬場 タイム 指数 勝利馬主 1 18 7 14 ライムスター 牡3 武-中 57.0kg 3.4 1 不良 2 14.4 91 コードブルー 2 18 7 13 セクレディザイア 牡3 ガルシア 57.0kg 4.8 4 稍重 2 10.1 119 やきにく 3 18 8 18 ターキッシュマーチ 牡3 ガルシア 57.0kg 4.5 3 不良 2 12.0 115 ルーニー 4 12 5 5 ルーララモーヌ 牡3 ビーフ 57.0kg 2.6 1 不良 2 11.5 120 やきにく 5 7 4 4 スガーバロネゴール 牝3 ルメール 55.0kg 1.2 1 良 2 09.6 119 蟷螂之斧矍鑠 6 11 6 7 ディープローマン 牡3 リアム 57.0kg 2.2 1 良 2 09.6 119 ブラー 7 16 5 10 グレートエンペラー 牡3 サントス 57.0kg 5.9 7 良 2 09.6 119 オブライエン 8 9 6 6 ジョバンニ 牡3 レベッカ 57.0kg 1.8 1 稍重 2 09.9 121 ピンチ 9 8 8 8 ガブノミダンプティ 牡3 ゆき 57.0kg 7.9 6 稍重 2 10.1 119 あつPON 10 9 4 4 ラインボーイエース 牡3 ルメール 57.0kg 2.0 1 不良 2 11.5 120 蟷螂之斧矍鑠 11 11 8 10 カレフサハラ 牡3 乍 57.0kg 2.2 1 良 2 09.4 121 夏霊風 12 12 2 2 エスダインスレイフ 牡3 アバルト 57.0kg 2.4 1 良 2 08.8 127 S2K 13 12 7 9 ポッケンワン 牡3 ロイス 57.0kg 4.0 4 稍重 2 09.7 123 ACE 14 11 6 7 リーフル 牡3 マン 57.0kg 4.0 4 不良 2 11.5 120 ベルモント 15 9 4 4 ルーオブソン 牡3 ロンビー 57.0kg 1.7 1 良 2 09.3 122 はるか牧場 16 9 6 6 ルーナツルビー 牡3 般若 57.0kg 11.5 7 稍重 2 09.6 124 西湖 17 10 7 7 モアザンベター 牡3 レベッカ 57.0kg 6.9 7 良 2 09.7 118 ピンチ 18 8 4 4 カッチトリプル 牡3 かーくん 57.0kg 4.0 4 良 2 09.4 121 カッチ 19 8 5 5 ヒダノタプデビーチ 牡3 藤原頼保 57.0kg 7.0 5 良 2 09.5 120 奥飛騨ファーム 20 11 3 3 ホクトプリンス 牡3 サッポロ 57.0kg 2.4 2 重 2 10.4 121 北酒場 21 17 7 13 ホイルキャップ 牡3 ロイス 57.0kg 4.2 3 良 2 09.2 123 ACE 22 16 8 16 エースリヴァ 牡3 トリプル 57.0kg 3.2 2 不良 2 11.8 127 波牧場 23 14 5 7 ニーツーワン 牡3 トリプル 57.0kg 3.1 2 良 2 09.6 119 波牧場 24 6 3 3 ジュゼッペシノポリ 牡3 金田元 57.0kg 1.1 1 不良 2 10.8 127 のむ 25 13 1 1 シスケルベロス 牡3 CHAI 57.0kg 2.8 1 不良 2 11.6 119 システィーナ礼拝堂 26 5 5 5 エスオーエス 牡3 樫木秋華 57.0kg 1.8 2 良 2 09.7 118 のむ 27 9 8 8 モーリエ 牡3 金田元 57.0kg 1.9 1 良 2 09.0 125 のむ 28 10 8 10 ノトロリリー 牝3 ディーン 55.0kg 2.1 1 良 2 09.9 116 マジンブー 29 9 2 2 ロックアセカン 牡3 ニンマリ 57.0kg 2.1 1 良 2 09.0 125 マユファーム 30 8 1 1 カッチカワツキ 牡3 かーくん 57.0kg 2.5 3 良 2 09.4 121 カッチ 31 6 1 1 ヴァンリローション 牡3 修羅 57.0kg 2.1 3 良 2 09.2 123 羅馬 32 6 4 4 ジャスクメン 牡3 ちょび 57.0kg 4.4 4 重 2 10.3 122 ジャスパー 33 8 4 4 カッチポラリス 牡3 かーくん 57.0kg 2.5 3 重 2 10.4 121 カッチ 34 8 7 7 シルクアマノガワ 牝3 ロマネ 55.0kg 3.3 4 不良 2 11.6 119 シルクドゥソレイユ 35 6 4 4 カゲブレス 牡3 白影 57.0kg 1.3 1 不良 2 11.5 120 影 36 6 4 4 カゲモーリス 牡3 白影 57.0kg 1.2 1 良 2 09.1 124 影 37 7 3 3 モリノアレカズチン 牡3 武豊 57.0kg 6.4 4 良 2 09.5 120 モリノ伝説 38 12 4 4 リタリフォン 牡 佐藤康光 57.0kg 3.0 2 重 2 10.1 124 ちびた 39 9 8 8 オーグリード 牡3 佐藤康光 57.0kg 2.1 2 良 2 09.0 125 ちびた 40 6 6 6 ホクトストーム 牡3 サッポロ 57.0kg 1.5 1 良 2 09.1 124 北酒場 41 6 2 2 アキノニコラオス 牡3 村本 57.0kg 3.6 4 稍重 2 09.9 126 アキノ 42 7 5 5 ホクトオリコン 牡3 ナナコ 57.0kg 2.2 2 不良 2 11.6 119 北酒場 43 6 4 4 チェンジー 牡3 チョッパ 57.0kg 2.9 4 良 2 09.2 123 ナミ 44 5 3 3 アモールワン 牡3 安田皐月 57.0kg 1.5 2 良 2 09.7 118 のむ 戻る 新国内歴戦記録Ⅲ 戻る 新国内歴戦記録Ⅱ 戻る 新国内歴戦記録 戻る 国内歴戦記録(国内重賞記録) トップ
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イノセンスR/エルマーナ 魔鏡技/術技魔鏡 鏡装 ★3~4装備 運用例魔鏡 術技 立ち回り 魔鏡技/術技 魔鏡 種類 魔鏡技 属性 MG 備考 報酬 旋炎轟龍穿 火 100 通常 弩級崩天烈 地 100 中央ターゲットで3体撃破可能。 季節 勢流宝選別 火 80 鏡装 種類 術技/秘技 属性 備考 第1 天翔龍神脚天翔龍神超拳 風 バーストリミッツ 衝底破煉獄爆炎天衝破 火 ★3~4装備 術技 属性 備考 双牙翔 無 砕蹴落 地 治癒功 無 烈洸弾 光 鷹爪蹴雷 風 爆龍拳 無 運用例 魔鏡 装備 魔鏡技/霊装魔鏡技 備考 メイン魔鏡 弩級崩天烈 あれば季節を優先し、サブと入れ替え。 サブ魔鏡 旋炎轟龍穿 術技 術技/秘技 備考 天翔龍神脚/天翔龍神超拳 秘技枠。 衝底破/煉獄爆炎天衝破 秘技枠。 爆龍拳 鷹爪蹴雷 立ち回り 移動技として使える技は無いが、通常攻撃1段目が前方に大きく移動する。 オートモードON/OFFでの即時攻撃を利用すれば通常攻撃での移動が一応可能。 通常攻撃で敵に接近し、鋼体が無いか割りやすい相手ならそのまま通常攻撃で連携数を稼ぎ、その後は適当な技で秘技まで繋ぐ。 鋼体があり通常攻撃だけでは割りづらい場合は爆龍拳(強化6)を挟む。
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老人ホーム施設運用をしているベストライフ。評判情報を徹底調査しました。 2ちゃんねるやTwitter、facebook、専門誌などからベストライフの介護付有料老人ホームの評判情報を暴きます! 親世代の理想とは? 住み慣れた我が家から離れて、介護のために老人ホームに入る……。 老人ホームに対して、そんな固定観念を持っている方も多いのではないでしょうか? 「介護状態になったら入るところ」とネガティブにとらえてしまいがちですが、 近年は、自分たちのこれまでのライフスタイルをそのまま送ることができるように、 外出や外食も自由だったり、自宅で過ごしていた頃と同じような趣味や生活を楽しめるということも、これからの介護付有料老人ホームでは重要になっています。 また、身体状況の変化に応じた必要な介護サービスがきちんと提供されることも重要です。 「介護付」の老人ホームの場合、外部事業所からの介護サービスを受けることができなくなるなど、施設によって条件が違ってきます。 事前調査や施設見学をしていても、こうしたことを意識していないと適切な判断はできません。 そういったことを踏まえて、ベストライフの施設評判を調査してみました。 ベストライフの施設評判の調査 親が送りたいと考えている生活スタイルはどんなもの? 2ちゃんねる 更新予定 Twitter 更新予定 facebook 更新予定 専門誌 更新予定
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ストーリー:イノセンス DS版 世界の創造。想いは引き継がれた 長きに続く世界規模の戦乱の中、優勢を保ち平和であり続ける王都レグヌム。 そんな中、超常的な力を操る人間「異能者」が現れ始める。 異能者は人々に恐れられ、忌むべき存在とされた。 そして王都レグヌムでは「異能者捕縛適応法」を掲げ、異能者は次々に捕らえられていく。 ある時、王都レグヌムの商家の息子であるルカは、自らの中の異能の力に気付いてしまう…。 R版 夢を見た。 どこか知らない世界の、どこか知らない遠い国―― そこで、僕は―― 主人公ルカは毎晩のように見る夢の中で、強く男らしい軍神「アスラ」となり敵軍と勇敢に戦っていた。 自分とは正反対のアスラに憧れを抱きながら平凡な日常を送るルカだったが、 ある日、「教団」に追われていた少女イリアを救ったことをきっかけに、夢の中のアスラの力に覚醒する。 イリアは、ルカの見ていた夢は前世の記憶であり、さらに自分はアスラの恋人「イナンナ」の記憶を持つ「異能者」であると語った。 彼女は「創世力」と呼ばれる力を求める教団の大主天「マティウス」に追われているという。 異能者はその前世の力ゆえ人々に恐れられ、忌むべき存在とされていた。 アスラの力が目覚めたため、共に街を出ることにした二人はマティウスよりも先に創世力を手に入れ、平和な日常を取り戻そうと計画する。 道中、前世の記憶を持つ仲間と出会い、ルカは彼らとの前世の縁を感じながら旅を続けていく。 行く先々で次第に明らかになる前世での出来事。 全ての記憶が戻ったとき、彼らをむかえる運命とは――。
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■ 次の日講義室に入ると、澪ちゃんはすでに一番前の席に座っていた。 いつもの綺麗な横顔を見せながら読書している。 「じゃあ、今日から澪ちゃんと講義受けるよ」 「りょうかーい」 後ろにいた友達三人に了解を取る。 私はそれから意気揚々と澪ちゃんに声を掛けた。 「おはよう、澪ちゃん」 「あっ……えっと、おはよう、ございます……」 私の声に慌てて、途切れ途切れの挨拶をする澪ちゃん。 やっぱり一瞬しか目をあわせてはくれないけど、でも充分だった。 可愛いなあ。 「隣いい? 今日から、一緒に受けようかなって思ってさ」 「……はい」 この反応。 口でははいって言ってるんだけど、でも表情はやっぱり浮かばれない。 今まで一人でずっといたんだ。澪ちゃんは一人がよかったのかもしれない。 だから突然他人と一緒に講義を受けるのは気が引けちゃうだろう。 私は、澪ちゃんに尋ねた。 「……嫌、かな?」 「そ、そんなことない……です」 澪ちゃんは焦ったような口振りでそう返してくれた。 どっちかわからないけど。 でも。 嬉しかった。 「……ありがとう。よろしく澪ちゃん」 澪ちゃんの隣に座った。 だけど会話は弾まなかった。 私だけ一方的にべらべらと喋り過ぎじゃないのかと昨日反省したからだ。 それにもうすぐ講義だ。 澪ちゃんは講義に使われる教材をペラペラめくったり、手帳のようなものを取り出して何か確認しているような様子だった。 私とは違って立派な優等生、という感じがする。 私は頬杖を突いて、隣の澪ちゃんを見つめていた。 澪ちゃんはそれに気付くと、恥ずかしそうに目を逸らして。 だけどやっぱり私が気になっちゃうのかまたこっちを見たり。 焦るように狼狽しながら、落ち着かない様子だった。 申し訳ない気持ちもあるけれど、正直可愛い。 「その手帳、何が書いてあるの?」 なんでもいいから、話しやすい話題。 澪ちゃんは、自分の手の中にある手帳を見下ろした。 「これ、ですか……?」 「うん。さっきから開いてるけど」 「……よ、予定が書いてあるだけです」 それで終わった。 澪ちゃんは気恥ずかしそうに、手帳を閉じてそれをしまう。 それから、両手を膝の上に乗せてじっとしていた。 切り揃えたような前髪も、後ろに伸びる綺麗な髪も、どこをとっても完璧だった。 頬杖を突いたまま見つめる。 たまに澪ちゃんがこっちをちらっと一瞥することもあって。 会話もないまま、時間は過ぎて。 教授がやってきた。 ● 一番前、というのは正直めちゃめちゃ辛い。 昨日までは友達三人と後ろのほうの席に座っていた。 この講義室はどの席に座ってもよく、気分で変えてもよし。 仲良しグループで固まってもよしというそれなりに学生たちの自主性を重んじる、といえば聞こえはいいが、ただ単に自由だというだけだった。 だから私たちも昨日までは『仲良しグループ』として後ろの方の席に座っていたのである。 それが突然一番前に来たのだから、ある意味で縛られる。 例えば後ろの席なら寝ようと思えば寝れたのだけど、一番前になるといかんせん教授が目の前で講義しているのだ。 そうなると簡単に寝ることはできないし、寝たら教授直々にお叱りが飛ぶという事態を招く。それだけは避けたい。 一番前は迂闊な行動ができなくて、暇だった。 ただノートを取ったり、教材を見たり。 だから暇になると、隣で真面目に講義を受けている澪ちゃんに目が行く。 あんまり見つめすぎると集中できないだろうから、正面を向いているように見せかけて横目でちらっと見る程度にした。 澪ちゃんのノートは、とても綺麗だった。国語の先生が書いたんじゃなかろうか、というぐらい筆記が乱れない。 たかがノートにそこまで気張る必要があるのか、と思うけれど、澪ちゃんは別に気張っているわけでもなく平常がその字面であるというだけだろう。 スラスラと教授の講義のポイントだとか、ホワイトボードに書かれた内容を書いていく。 そこに気張っている様子は微塵もなかった。 すげえなあ。 高校時代の澪ちゃんの友達が羨ましい。 だってテスト前にこのノートを見せてもらえるんだぜ。 きっと誰よりもわかりやすいノートなんだろうなあって思う。 もし私が澪ちゃんと友達だったら、多分テスト前は泣きついてたかもしれない。 このN女子大ですらギリギリだったんだからなあ。 誰かに頼るなんてせずに、部活も適当にやって、ただ漠然と勉強してたから。 もし誰かに勉強を教えてもらえてたら、もっと点数伸びてたかもしれない。 いや、それは甘えか。人に頼ろうなんて甘いぞ私。 でも。 でもさ。 テスト前や受験の時に、勉強教えてもらってたり、ノート見せてもらったり。 そういう友達、私にはいなかったなあ……。 私は澪ちゃんを通り越して、窓の外を見た。 緑黄のある木々。 春はまだ始まったばかりだった。 ● 「澪ちゃんは部活何かやってた?」 私は昼食のうどんを食べながら、日替わりランチセットを食べている澪ちゃんに尋ねた。 桜高という共通点があるので、高校時代の話題は会話が繋げやすいはず。 「文芸部、です……」 「文芸部! あの、小説とか詩とか発表する部だよな?」 「……まあ、はい」 なんか似合うなあ。文芸部だなんて私とはまったく交わらないような部活だけど、学園祭で文芸誌を発表していたのを覚えている。 私はあんまり読書はしないのでその冊子はパラパラ捲った程度だったけど、同じ高校生かと思うぐらい完成していた。 あの中に、澪ちゃんがいたんだ。 「澪ちゃんも何か書いてたりしたの?」 「少しだけ」 「小説とか?」 「……詩でした」 どっちだとしてもイメージに合うな、なんか。 それより意外と会話が続いていて嬉しかった。やっぱり共通点というのはいいものだ。 相手しかわからなくて片方はわからない、という話題はすぐに終わってしまう。 『はい』か『いいえ』で答えられる質問じゃないから、澪ちゃんも喋ってくれる。 無理させちゃってるかもしれないけど、でもなんかホッとした。 「部長やってたりとか?」 「違いました……」 「そうだよなあ。実は私バスケ部の部長だったんだ。だから、もし澪ちゃんが部長だったら、部長会議で会ってたかもって思ったんだけど」 「はあ……」 「まあ部長じゃなくて当然だよな。だって部長会議で会ったことがあったら、そう簡単に澪ちゃんのこと忘れられそうにないし」 「えっ……」 あっ、直球過ぎた。 澪ちゃんは箸を止めて、私を見ていた。 徐々に赤くなってる、ようにも見えるけど。 それから、顔を隠すように俯いてしまった。 もしかして結構恥ずかしいこと言ったかな私……。 「あ、えーと。つ、つまりそれだけ澪ちゃんが美人だってことだようん!」 別に何か失言をしたわけじゃないのだけど、でもなんか弁解するように焦りつつそう言った。 しかしまったく取り繕えていないのは私自身が一番分かっていた。 澪ちゃんはしばらく下を向いたままだったけど、少ししたら顔を上げて、またぎこちない表情で答える。 「……美人じゃないですよ」 「いや澪ちゃんは美人だよ。綺麗な髪だし」 外見だけが魅力じゃないと思う。 私が澪ちゃんに話しかけようって思ったのは。 たまに目で追っていたのは、別に澪ちゃんが美人だったからじゃない。 それもあるかもしれないけど、でもそれが大きな理由というわけではなかった。 一人ぼっちだったから。 それが一番だった。 だけどそれだけってわけじゃない。いろんな理由が――外見だけじゃなくて、 雰囲気も瞳も、澪ちゃんのいろんな何かが、私に話しかけるように誘導させたような気がするのだった。 『理由』が横並びしている。 一番は外見かもしれないけど、でも同率一位の話しかけた理由がたくさんあるのだった。 でもやっぱり、今は外見しか褒めれない。 澪ちゃんの性格も、心のうちも、好きなものも趣味も、なんでも。私はまだ澪ちゃんのことを何も知らないのだから。 だから褒めることができるのは、外見と綺麗な字ぐらいしかなかった。 でも、外見だけ褒められるのなんてやっぱり誰だっていい気はしないだろう。 「別に美人だから声をかけたわけじゃないけどね」 「……そうですか」 それで終わった。 後は午後の講義の話とか、字が綺麗なことを褒めて昼食は終わった。 褒めてばかりだし、話しているのは私だけだった。 友達なのに名字っておかしい。 だから澪ちゃんって呼ぶことにしたけど。 一方的な語り掛けは、友達だといえるのかなあ。 ● 4月24日 晴れ 今日から田井中さんと一緒に講義を受けることになった。 嬉しい気持ちはあるけれど、でもやっぱり申し訳ないし緊張する。 全然話ができないし話し掛けれない。なんで上手くいかないんだろう。 困らせちゃってるかな。嫌ってるとかうるさいなんて気持ちはないのに。 それもこれも、全部今まで逃げてきたからだ。 今まで美人って褒められたことはあるけど、全然嬉しくなかった。 でも今日、田井中さんに言われたら、なんだか嬉しかった。 何でなんだろう。 晩御飯は、適当に食べた。 人差し指しかキーボードが打てないけど、課題はそれなりに進んできた。 計画通りに終わりそう。 手帳には、課題の予定が書いてあるんだって言えばよかった。 ■ 私の学科の棟の正面玄関から入ってすぐの場所はそれなりに広い空間になっている。 学内の掲示板が貼ってあったり、ベンチやテーブルもあるから休憩所としても利用されていた。 そこにある自動販売機の前に私はいる。 気分は晴れてるわけでも曇っているわけでもなかった。いつも通りである。 それでも中途半端ながら喉が乾いたので何か飲もうと自動販売機までやってきたのだ。 紅茶にするか……でも、コーラも……あ、でもコーラは砂糖がなあ。 無難にオレンジジュースを選んだ。 バスケをやっていた高校時代は必ず運動をするので太るとか痩せるとか全然考えることはなかったけど、最近はサークルも入っていないから運動不足感が否めない。 そうそう太るタイプじゃないとは思うけど、毎日数十分歩いているだけで運動になるのかね。 缶のタブを押し開けたと同時に、自動ドアの玄関から誰かが入ってきた。 「あ、澪ちゃん」 「あ……お、おはようございます」 「おはよ」 ぎこちない敬語はまだ変わっていない。別に無理に変えなくてもいいと思う。 しかし、同級生から敬語というのはやっぱりどこか違和感があるな。 だけど性格上仕方ないことだと思うし、押し付けも良くないだろう。 私は澪ちゃんに近寄ると、そのまま並んで歩き出した。 この場所を一直線に抜けた廊下。 その突き当たりの階段を上がってすぐが私たちの一コマ目の講義室だった。 「澪ちゃんは課題やってる?」 数日前に出された課題の話題。 実は言うと私はほとんどやってなかった。 手書きかワープロでレポートを作成し来週の水曜日提出とのことだけど、なんというかやる気にならないんだよなあ。 機械苦手だから、パソコンもDVD見ること以外よくわからないし。 第一課題の要項だけ読んでもいまいち理解しにくい。 「まあ、それなりに……」 廊下に二人分の足音が響く。 「やっぱり計画とか立てたりしてるんだ?」 澪ちゃんがびくっと反応した。 ん、何か気になること言ったかな? 「あ、えっと……その……」 どぎまぎしたような表情と声。 一瞬だけ鞄に手を入れようとする素振りを見せたけど、それもやめて結局黙ってしまった。 よくわからないけど、なんかしちゃったのかなあ。そうだとしたら申し訳ない。 私は場を繋ぐように声を出した。 「大変だよなー。私パソコン持ってるから、それでやろうかな思ってるんだけどなかなか上手く行かないんだよね」 チラッと澪ちゃんを見たら、顔を真っ赤にさせて泣きそうにしていた。 唇を噛み締めて、目を細めて。 どういう感情なのか読み取れないくらい、切なそうな顔をしていた。 わ、私やっぱり何かしたんじゃ――? 「えーと、で、パソコン結構使うの難しくって……」 無言は辛かったので、とにかく喋った。 そんな表情の澪ちゃんに何も言えなかった自分が悔しい。 でも、ただ喋るしかできなかった。 さっきまで続けていた話題をさらに続行させることしかできなかったのだ。 さっきの澪ちゃんの表情はやっぱり普通とは違う。 別に具合が悪くなってるような様子はなかったけれど。でも、でも。 なんか、モヤモヤした気分になるなあ。 その日も普通に終わった。 他愛も無い話をしたり、高校時代の話をしたり。 結局澪ちゃんもいつも通り、あんまり喋ってくれなかったけど。 でも、それでもよかった。 胸は痛むけど、それと同じくらい一緒にいると嬉しいから。 ● 4月25日 晴れ 私の馬鹿。 なんで田井中さんが予定の話をした時、手帳を見せなかったんだろ。 これに予定が書いてあるんだよって言えばよかったのに。 パソコンの話をされたとき、私も持ってるよって言えばよかったのに。 私も同じようにパソコンに困ってるって、言えば。 そう言えたらもっともっと会話が続いて、田井中さんも笑ってくれたのになあ。 私、絶対馬鹿だ。なんであんなにビクビクして。 田井中さんにも嫌な思いさせて。 もっと話したいのに。全然対応できない。 緊張して、恥ずかしくて、ついすぐに会話を終わらせてしまう。 その度にちょっと田井中さんが寂しそうにするの、もう見たくないのに。 晩御飯は、また手抜きした。おいしくない。 課題はパソコンでやった。やっぱり全然使いにくいままだ。 田井中さんも、こんな風に頑張ってるのかな。 最近田井中さんのことばっかりだ。 どうしたんだろう私。 4
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後衛 魔法 消費TP 対象範囲/効果 使用回数 属性 25 [敵1体][急所][自身 魔防増加] 1 光 敵1体に大ダメージを与えると同時に、自身の魔防を中アップする。レベルが上がると効果が増加する このスキルを所持しているカード 水司神ハルワタート
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● 4月22日 晴れ 課題の計画を立てた。火曜日辺りに終わるようにする。 パソコンに慣れていないので、とっても時間が掛かりそう。 人差し指でしか打てないから、早く慣れなきゃいけないな。 説明書を片手に頑張る。 晩御飯は、たまご料理にした。 たまごを使ったものは高校時代につくったことがある。 だけど、あんまりおいしくなかった。 でも、食べられればいいかな。 最近いつも、ある人と目が合う。 誰なんだろう。 ● あの子の名前は、秋山澪というらしい。 ただ私の友達三人は秋山さんと話したことはなく、入学式前の点呼でそう呼ばれていたのをたまたま覚えていただけだと言うのだ。 それに、私もこの十日間たまに秋山さんを見ていたけど、誰とも喋ってはいないみたいだったし、ずっと一人だった。 一人で講義室に入ってきて、一人で講義を受けて。 もしかしたら、一人でお昼を食べてたりするのかも……。 私は頭の中で、その光景を想像してしまった。 それが、なんだか嫌だった。 例えば仮病で休んだ時に、友達たちが心配してくれた時のような気持ち。 自分は嘘偽りで楽をしているけれど、でも皆は私を心配してくれているみたいな。 言いようのない罪悪感というか、そういうものがモヤモヤっと体を浸しているのを感じる。 だから、ほっとけないんだよなあ。 次の日、私は秋山さんを昼食に誘うことにした。 私たち四人グループと一緒に食事を取るのだ。 私はそれを実行に移すため、講義室の後ろの方で友達にその話をしていた。 すでに講義は終わっていて、この後昼食の時間である。 私は友達三人に、少し小さめの声で宣言した。 「というわけで、秋山さんを昼食に誘ってくるよ」 「りっちゃんかっこいいー」 友達が茶化した。 「でもさあ、秋山さんそうホイホイとりっちゃんに付いてくるかなあ」 「というと?」 「だって普段一人でいる子が、私たちの仲良し四人組に突然誘わて一緒に食事なんて、正直苦痛でしかないと思うんだけど」 一理ある。 もし私が秋山さんだったとしたら、すでに出来ているグループに突然混ざって食事なんて精神的にきついはず。 そりゃそうだよなあ……仲のいい人たちに、普段は一人ぼっちな子。 どうしたって気疲れしちゃうかな。 私は唸った。 そんな折、友達の一人がポンと思いついたように手の平を叩いた。 「そうだ。別に私たち三人はいらないじゃん」 「――えっ?」 えっ、としか言えなかった。 「そーだね。りっちゃんと秋山さんは二人っきりで学食行ってきなよ。そうすれば多分秋山さんも気が楽だよ」 呆気にとられて、よくわからなかった。 えっと、つまり……私はさっきまで秋山さんを、私たち『四人の』食事に誘おうとしていた。 でもそれだと秋山さんが大変だから、二つのグループに別れようというわけだな。 友達三人のグループと、私と秋山さんの二人っきりのグループ……。 なるほど。 ん? なるほど、じゃない! 「ってマジかよ! それ今度は私も結構精神的に来るじゃねえか!」 「いいじゃーん、意中の秋山さんと二人っきりなんだよ」 い、意中って……。 「そ、そんなんじゃねーし……」 意中とか、そんなんじゃないけど。 でも、今までとなんか違うぞ私。 だって、今までだって一人ぼっちの子を何かに誘ってきたじゃないか。 ドッジボールでも野球でも、一緒にお絵かきでも。 何でもかんでも一緒にやろうよって誘ってきたじゃないかよ。 別に誰かと二人っきりになったことだってあるじゃないか。 なんで今さらそれに戸惑ってたりしてるんだ? 視線の先の秋山さんは、講義が終わって片付けをしていた。 「じゃあ、私たちはお先に失礼するねー」 「頑張ってねーりっちゃん」 「遠くで見てるからねー」 思い思いのことを言って、友達三人は講義室から出て行った。 いつもならここで何か返すけれど、その時ばかりはそうも行かなかった。 今、講義室には私と秋山さんしかいない。 秋山さんは私になんか目もくれず、筆記用具なりを片付けていた。 なんかドキドキしてた。 ありえないだろ。別に好きな子に告白に行くわけでもないんだぞ……って私誰かに恋したことなかったわ……。 まあでもそういう気持ちは想像できるっていうか……。 なんていうんだろう、怖いんだけどそうしたいみたいな。 好奇心とも違うし、怖いもの見たさでもないし。いやそもそもそんなのとは全然違うし。 あーもう自分がよくわかんないな。 こんなの初めてなわけじゃないのに、でも初めてみたいな気持ちが湧き上がってくる。 なんか、話しかけたいなって思っただけだから。 緊張してるだけだよな。 私は片付けを黙々としている秋山さんに声をかけた。 「あっきやっまさーん!」 私の快活な声。 秋山さんがこちらを見た。 目を丸くしている。片付けの手が止まった。 私は近づいて、自己紹介する。 「どーも。私、田井中律!」 名前を告げる。元気な声で。 さっきまでは緊張してたけど、一回声を出してみたら意外と頭にいろんな言葉が浮かんできた。 あとは適度に秋山さんに言葉を促して、私らしい明るさで声を出すだけだ。 「秋山澪ちゃん、であってるよね?」 「あ、えっと……は、はい」 初めて声を聞いた! 反応してくれたのが無性に嬉しい。 秋山さんは、話しかけられてるのに慣れていないのか、それとも突然声を掛けられたことに驚いているのか表情を強張らせている。 はい、という返事にさえ戸惑うように、迷うように目を泳がせている。 実際一瞬だけ目が合っただけで、あとはずっと目を泳がせてばかりだった。 視線を合わせてくれない。 だけど仕方ないと割り切って、私は本題に移った。 「ねえ、一緒にお昼食べに行こうよ。秋山さんも、食堂でしょ?」 「えっ……その……いいです」 遠慮されてしまった。でも、これは当然の反応だ。 もし私が秋山さんだったとして、見ず知らずの奴に食事に誘われても遠慮の言葉しかでないだろう。 だけど、ここで引き下がるのなら私の名が廃るってものさ。 「いいからいいから! ほーら、行くぞ」 秋山さんが荷物を持ったと同時に、私は彼女の手を掴んだ。 そして半ば強引に引っ張る。 「ちょっ待って……」 「早く行かないと日替わりデザートなくなっちまうからな!」 私は、秋山さんの手を掴んだまま走り出した。 秋山さんは、振り払おうともせず。 ただ私と一緒に食堂に走ってくれた。 走ってくれたっていうか、私が引っ張っただけか。 食堂には、何種類かのテーブルがある。 中央の方には、長い机がいくつかくっついたような大人数で座れるタイプの席。 その周りには、四人掛けが出来る程度の席。 そして、窓際の方は主に二人で向かい合って座れるようなタイプの席がある。 食事を共にする人数によって席を選り好みできるというなかなかいい食堂だ。 普段なら友達三人と私で、四人掛けの席に座って昼食を取る。 でも今は秋山さんと二人っきりなので窓際の二人席についた。 「秋山さんは、和食好きなの?」 私は尋ねながら、秋山さんが食べている和食セットを見た。 ご飯にお味噌汁、それと焼き魚というもう本当に和食というセットだ。 「……どっちでも、ないです」 「じゃあなんでそれを選んだの?」 「……適当です」 それだけ言って、また箸を動かしはじめた。 うーん、簡単に会話が終わっちゃうなあ。 そりゃほぼ初対面の人と会話をしようという気にはならないよな。 第一秋山さんにとっては無理やり連れてこられたようなものだし……私が無理言って相席してるようなものだから。 暗いとも明るいとも言い切れない。 でもどちらかといえば陰りのある顔で黙々と食事する秋山さん。 私はといえばきつねそばを食べているのだけど、でも全然箸は進まなかった。 次は何を聞こう、何を言えば秋山さんは話してくれるんだろう。 そればかりに頭が行っていた。 「ねえ、秋山さんはどこの県出身?」 とりあえず話しやすいのは相手の素性だ。 別に隠す必要も無いような、むしろ話題性になるのはそういう出生だったりの話。 だてにいままで友達をたくさん作ってきたわけじゃない。 自分なりにスキルみたいなのを手に入れてるんだ……というのは、嘘で。 でも『相手が私なら』って考えた時、どんな質問なら答えやすいのか考えたらこういう質問しかないと思うからだった。 「……――県、です」 あまりにも馴染んだ県名だった。 「え? 私もだ」 「……そうですか」 秋山さんも一瞬驚いたような、感心する様な目をしたけれど、やっぱり受け流すような態度で受け答えした。 だけど、共通点が見つかったんだ。これを会話のタネにしないわけにはいかない。 「すごい、偶然だな! ちなみに、高校は?」 「桜ヶ丘、です」 「――マジ?」 何の冗談だこれ。 「……私も、桜高だ」 「……そう、なんですか」 さすがの秋山さんも、箸を止めて私を見た。 お祭りのビンゴ大会で、特等を取ったような気持ちだった。 実際そんなことはなかったけど、でも。 なぜか偶然でもなんでも、それがピッタリあってるっていうか。 言ってることめちゃくちゃだけど、でも。 偶然にしちゃ出来すぎてるっていうのかな。 たまたま一人でいるから、気になって。 それで誘ってみた。 それだけのに、出身の高校が同じだなんて。 よくわからない――でも、どちらかといえば嬉しさみたいなのが湧きあがってきた。 でも、私の記憶に、秋山さんは存在しなかった。 「もしかしたら、すれ違ったりとかしてたかもしれないなあ」 「……そうですね」 また目を伏せた秋山さん。 そしてまた食事を始める。 ……喜んでるわけじゃないのかな。 そりゃそーだよなあ。 だって勝手に運命めいたことを感じてるの私だけだもん。 話しかけてるのも私だけだし、気になってたのも私が一方的にそうだっただけだろうし。 別に秋山さんからすれば私との共通点なんてどうでもいいよな……。 でも、嬉しいのは事実なんだ。 気になってた子と一緒にご飯食べたり。 実は出身が同じって。 なんか、高揚しちゃうな。 「……できればだけど」 「……?」 「本当に嫌ならそう言ってくれればいいんだけどさ」 私は、提案した。 とりあえず、名字で呼ぶのはちょっと。 友達っぽくない、だろ。 「澪ちゃんって、呼んでいい?」 私が緊張して言うと。 秋山さんは、箸をぴたっと止めた。 そして、上目遣いに私を見て。 戸惑ったように、また目を泳がせて。 数十秒して。 コクリと頷いた。 ● 4月23日 晴れ 今日は大変だった。 田井中律って子に話しかけられて、一緒にご飯を食べた。 そんなの初めてだったから、あんまり上手く喋れなかった。 田井中さんに嫌な思いさせちゃったかな。 絶対そうだ。ごめんなさい。 同じ高校出身だというのは、とても驚いた。 だけど一度も同じクラスにはなったことが無いと思う。 なったことがあるのなら、忘れることはできなさそうな人だから。 初めてパパとママ以外の人に下の名前を呼んでもらった。 嬉しいという気持ちがないわけじゃないけど、でも恥ずかしかった。 晩御飯は、レンジで温めるだけのタイプのものにした。 課題は順調だったけど、でもちょっと苦しいかもしれない。 今日はなんだか体の調子がおかしかった。 田井中さんと話したからかな。 今日は日記が長くなってしまった。 3
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澪ちゃんは、ずっと恥ずかしそうにしている。 言ったよな? 今、いいって言ったよな? 聞き間違えじゃあない。いいですって言ったんだ。言ったよな? 聞き間違いか? いやでも、澪ちゃんがこんなあっさり? いやでも確かに――ってあああ。 頭が混乱してきたぞ。 でも。 ずっと願ってた願いが叶った時とか。 桜高や、N女子大に受かった時とか。 そういう類の嬉しさが湧き上がってきた。 いや、それよりもずっと――。 「ありがとっ! 澪!」 「あ……は、はい」 澪ちゃんは俯きつつも、笑ってるのがわかった。 「じゃあさ」 「はい?」 「澪も、私のこと、律って呼んでよ!」 私が呼び捨てなら、そうであってほしかった。 私は、澪と対等になりたかったんだ。 一人ぼっちだったから寂しいだろうと思って話しかけたとか、私の質だとか、性格とか。 引っ込み思案で静かな澪と、お調子者で明るい私。 性格の違いはあったって、そこに価値と程度、身分なんてものはないんだ。 澪に――田井中さんだなんて、呼んでほしくないよ。 敬語だって、使ってほしくなんかない。 友達だから。 澪だから。 「えっ、でも……」 「だってさ……まるで私が年上みたいじゃん。同い年だし、友達だし。だから、澪にも――律って、呼んでほしい」 ああ、もう。 対等になりたいなんて、格好つけてるだけだ。 表面上、取り繕ってるだけだ。 理由を作っておきたかっただけだ。 本当は。 澪のその口から。 澪のその声で。 ただ、呼んでほしかっただけ。 私の名前、呼んでほしい。 それだけで。 「……り、律」 ● 4月26日 晴れ 誰かの名前を、呼び捨てで呼ぶことになったのは初めてだ。 私の名前を、呼び捨てで呼んでくれたのも律が初めて。 律は、私の初めてをどんどん奪っていく。 律。 人の名前を呼び捨てできるって、こんなに嬉しいんだなあ。 そんなの今までなかった。友達なんて誰もいなくて。 皆名字で呼んでたし、私も名字で呼ばれていたし。 それでもよかったけど。それで構わなかったけど。 でも、呼び捨てって、なんか暖かかった。 律と距離が、近くなった気がした。 嬉しかった。 たかが呼び捨てで、なんでこんなに舞い上がっちゃうんだろう。 律って呼ぶこと。澪って呼んでもらえることが、こんなにも。 律のことを思い出すと、胸が詰まる。 なんだろう、この気持ち。 ● 澪とメアドを交換した。 思えば話しかけてもう五日も経つけれど、電話番号もメールアドレスもお互い知らないままだった。 だから、お互いを呼び捨てにして、澪も敬語をやめた今日という日に初めてそれを交換したのだった。 嬉しかった。 夜になって、澪とメールする。 文面だけだと澪の表情は見えないし、ぎこちない恥ずかしそうな口調もない。 だけど前よりも会話が成立するようになってきていて、私としては笑わずにはいられなかった。 澪の心が伝わってきてる、ってのは言いすぎかなあ。 私は、どうしたんだろう。 誰かとメアドを交換することなんて今まで何度もあった。 電話番号を教えてもらうことだって何度もあっただろうさ。 澪が初めてじゃない。 私は、今までたくさんの人と仲良くなって、メールもして、電話もしている。 だけど、こんな気持ちになったのは、初めて、か? メアドを交換して。 家に帰って、その相手からメールが来るのをウキウキしながら待つなんてありえなかったよな。 別に誰かがメールしてくるのを待つことはあったかもしれないけど、でもこんなにドキドキしながら待つなんて――。 澪は、今までの誰とも違う。 私が今まで相手してきた誰とも違う。 気になってしょうがない。 頭に澪の顔が浮かんでしょうがないんだよ。 (どうしちまったんだ、私……) でも、悪い気はしなかった。 あー、胸痛い。 こんなに悶えることなかったよなあ。 澪に会ってから、初めてなことばっかりだ。 澪とメールする。 私はロフトの布団に寝転んで、画面を見つめてやり取りした。 画面の向こうに、澪がいる。 「澪はどうして、N女子大を選んだの?」 「先生に紹介されたんだ。女子大がよくて」 『だ』にすごい違和感。もともと澪はこういう口調なのかもしれなかった。 ただ人見知りが激しいから誰構わず敬語を使っちゃうだけで。 やっぱり文章に文字を書くだけなんだから、そこまで気構えないんだろう。 もし澪が日記でも書いていたら、もっと自然体の澪の言葉が書かれてあるかもしれない。 それこそ『です』というような言葉遣いではなく、もっと普通の言葉遣いで。 「わかる。私も女子大がよかったんだよな。別にこれっていう強い理由があるわけじゃないんだけど」 桜高を選んだ時と同じだった。 小学校低学年ぐらいまでは、男の子と一緒に遊んだりすることも多くて、男女の隔たりなんてものは特になかったし。 だから女子高とか、共学とかどうでもよかったかもしれない。 でも、女子高の方が楽しいかなというぐらいの理由だったような気もする。 そんなにちゃんと覚えてはいなかった。 「私は、男の人が苦手で」 ズキっとした。 邪推をしてしまったのだ。 私は手早く返事する。 「もしかして、男と付き合ってて嫌な思いしたとか?」 自分で質問してて、実は自分が一番そうじゃなかったらいいなと思っていた。 「ううん。男の人と話したことは全然ないよ」 あまりに普通の返事――いや、男と話したことはないというのは普通じゃないか? それでもなんとなく自分の邪推が外れて嬉しかった。 澪が男と並んでいる姿を想像するだけで、無性に胃の辺りがチクチクしやがるのだ。 それが外れてホッとしている自分がいる。 「じゃあ、なんで?」 「男の人だけじゃなくて、もう誰と話すのも苦手なんだよ。だから、女子大で、あんまり他人と交流しなさそうな学科がよかったんだ」 私なんかよりはるかに理由がしっかりしていた。 あんまり他人と交流しなさそう――。 確かに私と澪のいる学科は、どちらかといえば自分の独学……他人とのコミュニケーションが重要とまではいかない。 自分一人で研究したり、授業を聞いてたりテスト受けたりと、一人でいたって何ら差し支えのない学科であるのは確かだった。 文系学科と割り切ってしまえばそこまでだけど、でも自分の性格と嫌なことをきちんと踏まえて学校を選んでいる澪は、私よりもしっかりしてるなあって思った。 「だから、ずっと一人でいたの?」 私は、思い出していた。 入学式で見た澪を。 それから説明会でも、教室移動でも、講義が終わって帰る時も。 いつだって澪は一人だった。 ずっと無表情で。 それでも、見惚れるような涼しい綺麗な顔で――。 だけど、時折ふっと目を細めて寂しそうにしたり。 それがたまらなく私の心を揺さぶったり。 「人と極力話したくないから、一人でいたんだ」 澪は、そう返事してきた。 メールって、不便だ。 私は、澪の表情が見えない。 声のトーンも強弱も、全部そこにない。 だから、怖い。 話したくない、と返事する澪の顔がわからない。 笑ってたら、いいんだよ。 でも、もし悲しそうだったり辛そうな顔でそんなこと言われたら、私は居た堪れない。 だってその『話したくない』んだ。『ない』は否定だ。 澪は話したくないと言ってるんだ。 それが私に対してじゃなくとも。 「私とは、話してくれるのか」 そう返事を送った。 純粋な疑問だった。 人とは極力話したくない――。 その『人』の中に、私は含まれてないとは言い切れないんだ。 信じれなくて、ごめん。 表情が、見えないから。 疑っちゃうよ。 ごめん。 携帯の画面から目を逸らす。 少しして、バイブする。 恐る恐る画面を見る。 「律は、特別」 ――。 この時ばかりは自分の単純さに、呆れるしかなかった。 さっきまでちょっとモヤモヤしてたくせにさ。 その文章を見ただけで、サッとそれが引いてしまった。 「ありがと。私も、澪みたいな奴初めてなんだ」 「どういうところがなの?」 澪は、私にいろんな初めてをくれたけど。 それがなぜかって言われるとわからない。 一人ぼっちに話しかけたのは何度目でもあるけれど、でもここまでずっと一緒にいたいと思える相手に出会えたのは初めてだった。 笑ってくれるだけで心を満たしてくれる相手というのも初めてだったし……とにかく、今までの誰とも違うんだ。 澪のこと考えると、ズキズキしやがるんだよ。 こんなの初めてなんだよ。 でもそれを正直に言うのは、恥ずかしくて。 私は枕を抱き寄せながら返事した。 「わかんないけど、でも私にとっても、澪は特別」 それから、他愛もない話をした。 いろんな話をした後に、澪からこんなメールがやってきた。 「明日、律の家に遊びに行きたい」 7